無印良品・賛


最近の若者(というほど若くはないですが)の例に漏れず、私も無印良品をよく利用します。
なぜ無印良品で服を売っているのかはあまり理解できないのですが、生活の中のこまごまとした物には優れたモノが多いと思います。


例えばハンガーなどの洗濯関係やポリプロピレン(PP)の収納ケース・衣装ケースなんかはもう最強に近いと思いますし、H型の自転車などは脱帽モノです。ドライバーセット爪切りなど、金属と透明樹脂を組み合わせたものに秀品が多いと思いますが、これは私の好みかもしれません。
ちょっと変わったところでは、もう10年以上のお付き合いになる美容士さんに薦められて以来長年髪用に使い続けているホホバオイルが最近女性の間で評価急上昇だったりするみたいです。


無印良品 ポリプロピレン収納ケース・引出式・小   無印良品 ドライバーセット・8本組無印良品 爪切りカバー付・小/6cm無印良品 ホホバオイル/50ml


アルミや段ボール、MDFを生活用品や文房具に大々的に取り入れたのは無印が最初だと思うのですが、最近は中国製が多いのが残念です。



さて、先述した2つの製品についてもう少し。


『再生PET洗濯ハンガー・3P』

このハンガーを超える洗濯用ハンガーを未だに見つけることができないので、空想無印で復刻して貰えないかと切に願っています。
ある程度の太さがあって丈夫なのと、首が回転するのが非常に使い勝手が良いです。
最近の無印の洗濯用ハンガーは無駄に細くて、あんなのでTシャツなんか干したら肩にハンガーの跡がくっきり付くんじゃないかと思うんですが。
白いので物干し竿の汚れがフック部に付くと目立つのが欠点と言えば欠点でしょうか。



『H型フレームの自転車』


ハンドルとサドルを支える縦方向の軸がこう→\左に少し傾いた「H」型です。
大学の構内なんかをうろつけば、すぐに何台かこの自転車を見つけられる筈です。
ママチャリ(U型フレーム)とも街乗りMTBとも異なる新しい自転車のアイコンと言えるでしょう。
発売当時、この形状を実現するのは技術的に難しかった、というような記述を目にした覚えがあります。一旦実現してしまうと、完成度が高すぎて逆に一見なんということはない、という恐ろしい形。
良品計画側の企画・デザインなのか、OEM先のデザイン・開発なのかわかりませんが、本当にすごいと思います。
(ちなみに私就職試験で国内の自転車メーカーも1社受けました)


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無印良品で売られている製品を実際に作っているのは様々なメーカーです。
基本的に無印良品ではOEM先を明かしませんが、製品の付帯物を見ればわかるものも多いです。


化粧品系は製造元がパッケージに書いてあります。
例えば<薬用リップスティック近江兄弟社が作っていることから、製品名がなくても「ああ、メンタームだな」とすぐにわかります。元々シンプルなパッケージのメンタームリップスティックを無印良品にする意味があるのかはともかく。

薬用リップスティック・ソフトタイプ・メントール/5.1g


マーナ60 バススツール
マーナ60のバススツールなんかはメーカーで廃番になった後、無印良品が権利を買って発売したらしいでのですが、こういう復刻再販に近いものは良いですね。製品自体のポテンシャルはあるものの(この風呂イスはグッドデザイン賞を受賞していました)、適切な売り場に置かれずユーザーに届かなかったものや、その他大勢と一緒に並んで売り場に埋もれてしまったものが、無印良品の店に置かれることで適切なユーザーと接点が出来て売れるようになる、という例は他にも沢山あるでしょう。
この製品はさらに無印でも廃番となった後、元のメーカーで再度復活、という珍しい例ですが。


最近一番驚いたのは、低迷していた三洋の復活の立役者となったeneloop充電式カイロ無印が扱い出したことです。
どっちサイドから話を持っていったのかわかりませんが、家電量販店よりも有望な販売経路だ、ということなのでしょうか。


生活全般を横断する「無印良品」という売り方にはもうメーカーや百貨店などの業態は太刀打ちできないように思います。。




今回は無印良品を褒めちぎったのですが、次回は逆に斬ります。