えしかる



最近(ちょっと前?)ファッションで流行っていた言葉に「エシカル」という語があります。


ethical ― 文字通りには、倫理的な、道徳的な、という意味の語ですが、
ここでは原料のフェアトレードオーガニックコットンの使用された、という意味です。
環境や社会に「正しい」ということで、まあそれ自体はいいことだと思うんですが。



その原料使って製品作るのがChinaって「正しい」の?



私はどう贔屓目に見てもチベット弾圧は国際的に非難されるべきだと思っていますし、
日本の製造業の衰退、産地崩壊という現状を見ると、とてもChina製造は「正しい」と思えません。
仕事もキッチリ仕上げてくれるところは日本に比べるとはるかに少ないですし。
仕事くれ、と思っているところが多いんだから日本で作ればいいと思うんですよ。


しかしながら、様々な面で遅れているChinaに日本の企業が出て行くことで、
現地の人やインフラ、仕事の仕方などが教化されている面も否定はできません。
世界最大の人口を持つ国の社会や生活の水準を引き上げてやることは先進国の使命なのかもしれません。


と考えれば考えるほどわからなくなるのですが、
日本の製造業に携わる身としては最大限China製品は買わないようにしています。
ユニクロの『ヒートテック』は絶対に買わずにワコールの『スゴ衣』やミズノの『ブレスサーモ』を買います。
不景気の時ほど安物買いをしないのが「正しい」経済活動ではないかとも思いますし。



そんな私ですが、先日嬉しい驚きがありました。


スキーウェアの下に着るジャージ類を探していて発見したのが



この日本製のadidasのウィンドブレーカー。


普通に中国製やベトナム製に混じってセールになっていました。
ちょっと信じられませんでした。
もちろん上下合わせて即買いです。


中国の人件費が上がる一方、日本国内の賃金は下がる一方。
同じ賃金なら日本海を越えてくるタイムラグがなく仕事キッチリの国内生産の方が良いに決まっています。
ついにそこまで来たのか、と思いつつも、そろそろ国内に製造業が戻ってくるのかもしれません。




一行目の「ファッションで流行る」って重複ですよね。