ハノーファー観光



iFデザイン賞の懇親会で「ハノーバーって見ることないよね」的なことを言われたのですが、
そうかなぁ、と思いました。
何故ならゲーリーとMVRDVの建築がある筈だからです。
まあ何度も来ているとそう思うようになるのだと思いますが。


MVRDVのはメッセ会場のあるのでひとまず置いておいて、
ゲーリーのぐにゃぐにゃしてないビルを見に行くことにします。


ハノーバーの街は観光ルートが赤いラインで地面に描いてあるという親切設計です。
駅前のツーリストインフォメーション前から始まります。
これに沿って歩いていくと、昔はお城だったっぽい市庁舎やルターの銅像の建っている古い教会などを
1〜2時間で見て回れるのです。地図がなくても安心。


そのルートから少し外れると、目的のゲーリーのビルが見えてきます。
あった!



これ、写真映えしない建築ですね。



事前に写真見た時は「ふぅん?」という感じでしたが、実際に見に行ってみると、
「おお、捩じれながら膨らんでる奴がいる!」という感じで結構興奮します。
上の方が明らかに道路にハミ出しているんです。
歩道どころか車道まで。多分。



日本じゃお目にかかれない建ち方なので、貴重なものを見ました気がします。


続いてMVRDVのハノーヴァー万博オランダ館です。
CeBITが行われているメッセ会場は駅で言うとメッセ北駅なのですが、
オランダ館はメッセ東駅の近くにあります。
CeBITの会場の外に位置していますので、ついでに見ることはできません。
前日酒かっくらってすぐに帰ったのが結果的には正解でした。


駅のホームから見えます。(写真左側です)



どーん。


おお。



これは大した存在感です。


しかし、結構さびれています。



落書きされていますし、エレベーターのガラスは全て割られています。
樹木はまだ生えているようですが、もう解体されるのを待つのみ、という佇まいです。
MVRDVの代表作の1つだと思うのですが、悲しい状態です。


街から結構外れた場所なのは確かですが、折角のこの建築、
ファッション関係とかアート関係で活用できないものでしょうか。
デザイン事務所とか入りたい人それなりにいると思うんですけど。


オランダ館の2棟ほど隣にはこんな家電のような黄色いかわいい建物が。
これも使われていなそうな感じです。
勿体ない!


結局「万博」って終わるとこうなっちゃうんでしょうねえ。
それを考えると菊竹さんのエキスポタワーはよく最近まで残ってたものです。


そんなことを考えさせられたハノーファー観光でした。