音楽堂でのコンサート


母方のはとこ(second cousin)が出演するということで、『第26回かながわ音楽コンクール入賞記念 トップコンサート part24』に行って来ました。


そのはとことは初対面なんですが(笑)。



会場の神奈川県立音楽堂前川國男の初期(1954年)の作で、前川建築が乱立する文化ゾーンにあります。



ホール内の音響は別として(良好らしいです)、ファサード東京文化会館(1961年)に比べると貧相な感じがしました。
(まあ良く言えば「軽やか」ですかね…)



ホワイエは自然光が入り過ぎて明る過ぎる気が…(好みの問題かもしれませんが)。


それに対して隣の神奈川県立青少年センター(1962年)は断然格好良かったです。


このように正面は打ち放しコンクリートですが、



裏に回ると前川國男の赤煉瓦風打ち込みタイルが登場します。



打ち込みタイルと打ち放しコンクリートコントラストがイイ感じです。
時代が下ると前川建築は東京都美術館のように全面打ち込みタイルになってつまらなくなってしまうので、この適度な比率は貴重なのではないでしょうか。



コンサートは神奈川フィルハーモニー管弦楽団をバックに、コンクールのそれぞれの部門の最優秀賞受賞者3人が演奏する、というものでした。
その道を目指している人たちのコンクールで1位、というのはすごいですよね。
自分自身はどの分野でもせいぜい中の上くらいでしたから。
大きく羽ばたいてもらいたいものです。


はとこはシベリウスが唯一作曲したというヴァイオリン協奏曲を演奏したのですが、いかんせん第2楽章が退屈で…。
zzz...
心地よい調べだったので、多分はとこの演奏は上手だったんだと思います(汗)。


そういえば先日コペンハーゲンからパリへの飛行機で隣の席だったフィンランド人のおじさんが
「実は祖父がシベリウスと従兄弟だったんだよ」と言っていました。
もしも今度遭ったら「ヴァイオリン協奏曲は第2楽章が退屈だよね」って答えようっと…。


自分が昔ピアノを習っていたので、やはりピアノ協奏曲の方が観ていて楽しいというか、凄さがわかります。
1人目の奏者は高校2年生で、サン=サーンスのやったら難しそうなリズムの良い曲を弾いていたので恐れ入りました。
3人目の芸大生のショパンも流石でした。力強さもあり。
(ある程度以上のレベルとなると、最早「上手いなあ」としか言えないです)



はとこの父君が新日本フィルハーモニー交響楽団の団員ということも今日知ったのですが、
新日本フィルということは、もしかしたら2001年にイングヴェイ・マルムスティーンと共演していたのかもしれません(!!)。
DVDは持っていない(CDしか持っていない)ので確認できていませんが…。


それにしてもクラシックの観客は皆さんよくリズムに合わせて首振ったりしないで聴いていられますねえ。


◇◇◇◇◇


その後はMyFavourite建築である大さん橋の夜景を見ながら中華街へ。
やっぱり大さん橋はイイ。





コンチェルト・ライヴ・イン・ジャパン・ウィズ・新日本フィルハーモニー交響楽団
イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーン/新日本フィルハーモニー交響楽団
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おすすめ度の平均: 3.5
3 じっくりと
5 クラシック好きの人に聴いて欲しいなぁ。。