グッドデザイン賞もらったよ


昨日グッドデザイン賞2010の結果が公表されました。
http://www.g-mark.org/archive/2010/award_r_outline.html



AiR』シリーズは昨年度のコンディショニングマットレスに続いて、
今夏発売のコンディショニングピローグッドデザイン賞を受賞しました。




審査委員からの評価は

スポーツアスリートをターゲットとし開発されたコンディショニング・スリーピングギアという独自のカテゴリーは、昨年発売のマットレスと同様のデザインコンセプトを継承している。さらにこのピローにおいては、波型ウレタンやネックサポートシステムの採用によって横寝時などの姿勢にも対応している点が、特徴である。機能も実際に体感できた。カバーをユーザーが、そのまま使用するかは個人差があると考えられ、スポーツイメージを意識しすぎている様にも感じられた。アスリート意識の高い中高年層には、異なる選択肢や訴求方法が、必要である。

とのことで、
一般に「デザイナーの仕事」として認識されている所謂デザイン(=スタイリング)に関して「ちょっとやり過ぎ」、と言われているわけですが(苦笑)、それは自分でも自覚しています。
なので受賞は難しいかなとも思っていました。
しかし、「コンディショニング・スリーピングギア」という新しいカテゴリーを確立する上では強いヴィジュアルが不可欠だったと思うんです。


むしろ、「コンディショニング・スリーピングギア」というコンセプトや機能面を評価されたことが嬉しいです。
インハウス(企業内)でデザイナーがなすべきことは、コンセプト、諸条件・諸事情をまとめ上げて製品として完成させ、生活者に伝えるところまで、プロジェクト全体のプロデュース。
様々な問題を一つ一つ解決していくのがデザインの仕事なんです。
スタイリング(いわゆるデザイン)はあくまでその一部(重要な一部ですが)に過ぎません。


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今年のグッドデザイン賞AKB48が大賞候補(best15)になってしまったので、その件の報道が突出している感があります。


去年もお台場ガンダムがbest15でしたし、過去にはNHKの番組『にほんごであそぼ』が大賞になったこともあります。
ただ、個人的な感覚から言うと、「エンターテインメントプロジェクトデザイン」って「デザイン賞」の評価対象とするようなものなのだろうか、と思うんですよね。
賞云々より、売れるかどうか、流行るかどうかじゃないの?という気がします。
(「デザイナーのくせに了見が狭い」と言われそうですけど…)