ナイクウ・ゲクウ


先日名古屋に行った際、三重まで足を伸ばしました。


三重といえばお伊勢参り、と江戸時代から決まっています。


というわけで、初の外宮と二度目の内宮へ。


数年前に訪れた時よりもはるかに若者が多い印象を受けました。
尤もそのときは平日でしたが。
極めてエンターテイメント性が低い場所にこれだけの集客力がある、というのは驚くべきことなのではないかと。
なにせ肝心の社殿すら隠されていて見えないんですから。
逆に言うと究極の体験型の観光地なのかもしれません。
(「観光地」という表現は不適切かもしれませんが)
でもやっぱり日本回帰趣味な時代だということなんでしょうね。


木々の間から黄金の千木や鰹木がキラりと輝くのが見えるのはなかなか爽やかなのですが、平入りの屋根の威圧感はかなりのものです。
太古の集落の入り口の門なんかもあんな感じだったのかなあ、近寄ると矢でも射掛けられそうだなあ、などと想像(妄想)。



内宮の敷地内に鶏が沢山いて、枝の上で休んでいたりたまに飛んだりするものだから参拝客の格好の被写体になっていました。大人気。
鶏って美しいですね。


個人的にはコンクリートの庁舎のモダンさに惹かれました。



この写真ではイマイチ魅力が伝わらないかもしれませんが…(あまり写真撮ってこなかったのです)、どことなく社殿の要素を取り入れた感じのデザイン。
上の写真には写ってませんが、側面の列柱のあたりに惹かれるものがありました。
前回訪れたときは目に入りませんでした。敷地に溶け込んでいる、ということかもしれません。
ちゃんと資料で調べてないのですが、1973年のゲンプランの設計なんでしょうか。


他には参道?の「おはらい町」にある伊東忠太の元庁舎は目に留まりましたが、片山東熊の徴古館は知らずに見逃しました。しまった…。


近現代の建築も味わえるので、お伊勢参りはなかなかオススメです。