川上元美展&ツァップ夫妻展



先週末の連休中、展覧会2つ見てきました。


1つめは、新宿OZONEでの川上元美さんの回顧展『川上元美 デザインの軌跡』。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1153.html


川上元美さんは1997年度には(1996年もだった気もする)グッドデザイン賞審査委員長を務められている、
日本のデザイン界の「第二世代」とされる方で、御年70歳。
家具中心に実作が展示されており、会場には川上さんご本人もいらっしゃいました。
ちょっと目が合った気がしましたが、事実上面識はないですし(去年グッドデザイン賞の表彰状を受け取る際に直接一言二言交わしてはいますが)、
他の方とお話されていたので特にご挨拶はせず。


川上さんは対外的に使われている写真を拝見する限りでは結構おっかない感じ
なのですが、実際にお会いしてみると全然そんなことはなさそうです。


かつてのBlendyボトルコーヒーのボトルをデザインしていたとは知りませんでした。




もう一つはヘルマン・ツァップさん夫妻のカリグラフィー展、
Zapf展 「ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界」。


どこかの美大の授業で見に行け、とでも言ったのでしょうか。
ものすごい大盛況でした。


WindowsにはBook Antiquaというフォントがあります。
これのオリジナルのPalatinoというフォントの作者がツァップ氏です。
WindowsではArialもHerveticaに類似です。
この辺がデザイナーからWindowsが敬遠される理由でしょうね。


実は『ながれ』のロゴにツァップさんのzapfinoを使ったものも作ったのですが、
様々な利用の仕方を考えると、ちょっと勝手が悪いかと思い採用しませんでした。


カリグラフィーは重ね書きというか書き足しとか、書き順無視とかOKで、
日本の書とは随分異なるのだと知りました。







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