東日本大震災復興支援チャリティー
夏休み最後の日、全国の小学生は必死に夏休みの天気を調べて
絵日記書いたりしているのでしょうか。
私は夏を名残惜しんで枝豆とスイカとアイスを買ってきました。
まず１つめ。
復興支援チャリティー超撥水風呂敷『Sunrise』が本日発売になりました。
４月頃の記事にも「チャリティー計画中」と書いた覚えがありますが、
デザイナーとして被災地の復興に少しでも役に立てることはないか、と考えました。
例えば、震災後すぐに立ち上がった『OLIVE』というサイトがあります。
http://sites.google.com/site/olivesoce/
被災地での生活を助けるデザインやアイデアを集めるデータベースで、
日本＋LIVEというネーミングも含めて素晴らしいと思いました。
それに比べると、チャリティー柄というのは発想としては安易だと自認しています。
安易ではありますが、経済的な支援を継続的に行っていくことも大切だと思うのです。
今回、メーカーの朝倉染布さんに全面協力していただいて、
「収益」ではなく「売上」全額を寄付していただくことになりました。
これはなかなかできないことです。
チャリティーイベントなどでは「収益」を寄付することが多いと思います。
これは、「売上」からギャラや会場使用料などの経費、必要コストを引いた、
いわゆる「儲け」の部分を寄付するわけです。
ところが「売上」全額となると、材料費なども回収せずに全て寄付します、
ということなので、やればやるだけメーカーとしては「赤字」となってしまうのです。
実は朝倉染布さんも地震で設備が一部被害を受けています。
それでもチャリティーに賛同してご協力いただいたのですから、
デザインでその心意気に応えなければいけません。
（もちろんデザイン作業もノーギャラです！）
海外のデザイナーや著名人によるチャリティーグッズは
ほとんどが日の丸をモチーフとした（white x red）のデザインです。
赤十字（Red Cross）のイメージとも結びつきやすく、
意図するところが明快で海外では良いと思いますが、
日本の中で見ると、ちょっとストレート過ぎる表現です。
そこで、光り輝く太陽をサテン生地にプリントすることにし、
出づる日、ということで、私が撮り下ろした富士山のご来光写真を選びました。
四隅は空と雲の色なので、風呂敷として包むと案外落ち着いて見えると思います。
被災地、そして日本全体が再び明るく輝きますように。
The sun will rise again.
何度か試作をして、色の調整を繰り返し、
５月中にはじゃあこれで本生産OK、
というところまで進んで行っていたのですが、
満を持しての本日発売です。
朝倉染布さんのネットショップで限定30枚。
よろしくお願いいたします。
http://www.nipponnagare.com/shopdetail/016001000001/order/
◇◇◇◇◇
夜は表参道ヒルズで行われているチャリティーイベント『Roses』へ。
http://www.roses-art.com/
会場には『【70名を超える各界著名人アーティストのカスタムロディ オークション】』として
アーティストというか芸能人のサイン入りのロディがずらっと並んでいました。
記憶にあるのは、水川あさみ、保田圭、Megumi、南明奈（敬称略）。
あれ、意外と覚えていない…。
芸能人のサインはチャリティーには良いですよね。
みんなが得をする、というか。
実は、建築学科時代の同級生の「庭師」野口晋平さんが会場の植栽演出をした、
というので、それを見に行ったのです。
（野口氏のblog）
http://blog.goo.ne.jp/sanguinesango/e/9750da9b0af038b65fc14f77f49eb4e0
私が建築学科に入った年は、安藤忠雄氏が退官、後任が未定、という
タイミングであったので、建築学科も「何か」を必要としていたのか、
私を含む学士入学を３名、加えて工学部の他学科や文系出身者を３〜４名、と
やたらと異分子を導入した年であった。
果たして良い化学反応を起こせたのかはよくわからない。
建築家になったのはそのうち２〜３人というところである。
野口君も学士入学組であり、深遠な思想の世界から安藤忠雄に憧れて
建築を志した、というピュアな若者であった。
学士入学ということは、一度学位を取得して卒業した、ということであり、
要は周りの子よりも年上、ということなのだが、
野口君はこれがまた著しく若々しい男なのだった。
そしてそろそろ三十路だというのに相変わらず若い顔してんな！
というのが久々の再開の感想。
私的な内容だったので思わず「であった」調になってしまいました。
