3D映画観ましたが。


遅ればせながら、映画『AVATAR』観て来ました。


先日、一緒に仕事をさせていただいているデザイナーの佐口昌司さんから「あれ、デザイナーなのに興味ないの?」てなことを言われてしまったので、こりゃイカン、と。
佐口さんは三河木綿の産地・蒲郡市の商工会議所の「JAPANブランド確立委員会」の委員としてプロデュースなどをなさっている方です。
先日の難波先生の最終講義の際に会った同級生の岩元君から「ラゾーナ川崎で観るといいよ、他と全然違うよ」と言われていたので、ラゾーナへ。


ふーむ。
確かにすごい飛び出ますね。
予告編のアリスの時はすごく近くに迫って感じられました。
あと整然と並ぶ宇宙船だか宇宙基地の中の奥行き感もすごい。
が、既視感も若干ありました。
ディズニーランドとかで観たような。


途中メガネを着けたり外したりして観ていたんですが、
結局のところ情報量は変わらないのではないだろうか、
というのが結論です。
物体が透けてその後ろにあるものまでが見えるわけじゃないですからね。
3Dメガネをかけると強烈に距離感の補正が入るだけで、別にメガネかけなくても奥行きはわかります。
むしろ従来の映像でも奥行きが感じられる人間の視覚ってすごいなあ、ということに感心しました。
…保守的ですね。


ストーリー自体は後半ちょっとご都合主義が過ぎると思いますが、年に数本しか映画を観ない身にはそれなりに面白かったです。
磁気によってエレクトロニクスがダメになった場面で、結局最後はフィジカルな能力勝負だよなあ、と思わされました。
個人的にもエレクトロニクス製品の冗長性の低さはモノづくりの姿勢として正しいのだろうか、と常々思っています。
フラットなタッチパネルなどはセンサーが少し狂うともう使い物にならないですからね。使い物にならないというか直しようがない、というのが困りモノですよね。
ラクリのような精緻なメカトロニクスも自力で直せるか、というとそれはそれで難しいですけれども。


そんなことを考えながら、こんな本を読み出しました。
『図解 古代・中世の超技術38―「神殿の自動ドア」から「聖水の自動販売機」まで』
多分このくらいのレベルのテクノロジーがプロダクトデザインのヒントになるだろう、と。


◇◇◇◇◇


ところでラゾーナ川崎はリカルド・ボフィール設計にしてはクセがなくてフツーにイイ感じですよね。


…と思ったんですが、改めてネット上の写真を見たらクセありました(笑)。
こんなだったかしら。
ヒューマンスケールだとあまり感じられないのか、それとも自分が見落としていたのかなあ。




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おすすめ度の平均: 4.0
5 何故、こんなありきたりのストーリーに感動するのだろう