金沢21世紀美術館のコンペ


金沢21世紀美術館が友の会のロゴを募集していたので応募していたのですが、一次審査の結果が今日発表されました。
残念ながら一次で選外になってしまいました。6/605という結構な高倍率ではありますが…。


私はプラン(平面図)を用いた美術館本体のロゴ(佐藤卓氏のデザインだったんですね)が好きだったので、それに乗っかった案を出していました。





ホワイトキューブ(展示室)以外の空間を友の会メンバーのアクティビティーが埋める、というコンセプトで、プランの輪郭を利用して白抜きで「member」の文字を表現しました。元のプランの輪郭ではどうしても可読性の高い「m」が作れなかったので、「m」のみ輪郭を90度回転させてあります。正面性のないこの美術館のプランだからこそ可能なデザイン処理であり、それにより完全に同じ形の反復になるのを微妙に崩しています。


果たしてこの案は箸にも棒にも掛からなかったのか、それとも多少は評価されたのかわかりませんが、やはりコンペというのは厳しいものです。自己鍛錬の意味で年に2〜3くらいはコンペに取り組むようにしていますが、ある程度の結果が出たものはほんのわずかです。
それを思うと、インハウスの仕事は少なくとも自分の案が必ず採用されるんですから、破格の好条件なんですよね。日々の仕事こそチャンス。改めてそう思いました。


そういえばもう一つ結果待ちのコンペもSANAAの建築のロゴだったりします(笑)。




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4 アメリカ流の美術館運営論であり、経営論です 
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